インフルエンザワクチンの効果は5割に満たない
インフルエンザ予防といえばワクチン接種。ワクチン注射で予防しておけばインフルエンザにかからないと安心している人も多いでしょう。しかし、インフルエンザワクチンで発病を完全に抑えることは無理な話。インフルエンザワクチンの効果はじつは5割しか予防できないのでした。
インフルエンザワクチン効果は賭け
インフルエンザワクチンの効果による予防が完全ではないのには、それなりの理由があります。そもそもインフルエンザワクチンの効果は賭けのようなものだからです。
というのも、インフルエンザウイルスには多くの種類があって、その組み合わせは144通りもあります。そのなかから、流行すると予想されたワクチンを年初くらいに専門家が話し合って決定。それをせっせと培養して、接種するワクチンを量産しているのです。
そして、流行すると予想されるインフルエンザワクチンの型が外れたら効果は終わり。型が違っているために、ワクチンに効果がないことはよくおきることなのです。
インフルエンザワクチンの効果とは?
インフルエンザワクチンの製造過程で遺伝子変異がおきることも、予防効果が落ちる理由に挙げられます。ワクチンは、有精卵にインフルエンザウイルスを培養して製造されるもの。この製造過程で、インフルエンザウイルスが変異してしまうことがあるのです。
そもそもインフルエンザワクチンの効果は、重症化を防ぐことにあります。インフルエンザワクチンを接種したからといって、インフルエンザの発症を完全に抑えること自体、無理な話なのです。
実際、インフルエンザワクチンの効果は、65歳以上で4割ほどしか発病を抑えられません。一方で、インフルエンザワクチンの効果で、死亡するのを8割減らします。重症化の予防にインフルエンザワクチンの効果は有効なのです。
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