インフルエンザ予防には線毛細胞を活性化する
「手洗い・うがい・マスク」がインフルエンザ予防の基本です。ところが、インフルエンザ予防に体の内面から変えてしまう秘策があるのです。それが線毛細胞の活性化です。のどや鼻に付着したインフルエンザウイルスを粘液でキャッチして、たんとしてそのまま体外に排出してくれます。
インフルエンザを予防する線毛細胞
線毛細胞は、鼻やのどはもちろん、空気の通り道である気管の先の先まで広い範囲に存在しています。線毛細胞は、インフルエンザウイルスなどが口から気管まで入ってくると、まずは粘液を噴出してキャッチするのです。
そして、その粘液ごと気管からのど、口へと移動して体外に排出。この粘液に囲まれた異物こそが「たん」なのです。こうしてインフルエンザを予防しています。
インフルエンザウイルスが鼻から入ってきたときは、線毛細胞は粘液でキャッチしたら、粘液ごとのどまで運搬。そこから食道に移動させて胃まで運びます。このように胃で消化されているたんは、なんと1日に牛乳ビン半分にもなるのです。
インフルエンザ予防には水分補給
線毛細胞は1秒間に15回、猛スピードで動いています。その動きのおかげで、表面に粘液の流れができるのです。その流れによって異物やウイルス、細菌などを粘液ごと運ぶ役割を果たしています。
そして、インフルエンザに感染するときは線毛よりも下の細胞の中にウイルスが入り込んでしまったときです。線毛細胞が活発であれば、ウイルスは線毛の下にある細胞にはほとんど入ってきません。
しかし、一度入り込むとすごい速度で増殖するため、あっという間に感染するのです。つまり、インフルエンザを予防するには線毛細胞が活発なことが重要。そして、線毛細胞の活性化にはこまめな水分補給が有効です。
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