尿潜血が健康診断で出たら再検査しないと危険
健康診断で尿潜血反応が出ても、見ためは普通の黄色いおしっこの場合が多いもの。だからといって再検査を受けないことほど危険なことはありません。とくに尿潜血は膀胱がんの発見に効果を発揮。しかも、尿潜血の40代以上の喫煙男性のうち5人に1人は膀胱がんといわれているのです。
尿潜血検査は自宅でもできる
健康診断などで見つかる尿潜血のほとんどは一過性。血尿といっても潜血反応が出ただけで、色がついていない普通の黄色いおしっこの場合が多いものです。
しかし、尿潜血反応は「顕微鏡的血尿」といわれ、重大な疾患のきっかけとなることがわかってきました。とくに「膀胱がん」の発見に尿潜血は効果を発揮。顕微鏡的血尿が検出された40代以上の喫煙男性のうち、5人に1人は膀胱がんといわれています。
自宅で尿潜血検査を行うのであれば、試験紙は調剤薬局で購入が可能。1枚あたり100円程度で買うことができます。月に1回程度、自分で検査をするのもよいでしょう。
尿潜血反応に重大な病気が潜む
健康診断の尿潜血反応を、体質のせいにしてしまうのもよくありません。採尿は採血と違って体の負担が少ないぶん、尿潜血の結果をあまり重要と考えない傾向があります。
しかし、尿潜血反応のわずかなサインに重大な病気が潜んでいるのです。尿潜血反応による再検査は、検査のやり直しという意味ではなく、精密検査といってもよいものなのです。
なお、自宅で試験紙で尿潜血反応が出たとき、病院での精密検査の費用は保険の適用範囲内。腎臓内科や泌尿器科で受診できます。ただし一般内科などでは、精密検査を受けられない場合もあるので事前に確認しておきましょう。
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