めまいの原因はもしかしたら偏頭痛かもしれない
めまいの原因が偏頭痛という「新型めまい」が発見されました。その新型めまいとは、2013年にようやく認められたばかりの新しい病気「前庭性偏頭痛」です。原因不明のめまいの原因は、もしかしたら偏頭痛かもしれません。めまいの原因となる前庭性偏頭痛の症状を見ていきましょう。
めまいの原因がわからないまま10年
めまいの原因がわからないまま、10年以上も悩み続けた女性がいます。耳鼻科でめまいの原因を探るべく検査をしても、耳の内部にも脳にも問題は見つかりません。メニエール病を疑って検査をしても異常が見つからなかったのです。
処方された薬もめまいにはほとんど効果なし。左右に揺れるようなめまいと耳鳴りが3か月に一度のペースで襲ってくるのでした。しかも次第にめまいの頻度も増え、ついには一週間に一度おこるようになったのです。
そして、この女性のめまいの原因は「前庭性偏頭痛」でした。偏頭痛の詳しいメカニズムは明らかになっていませんが、何らかの原因で耳の三叉神経から神経伝達物質が過剰に分泌することが引き金といわれています。
めまいの原因が偏頭痛というケース
神経伝達物質が血管を急激に拡張させることで神経が過敏化。こうして偏頭痛がおきると考えられています。そしてこの神経伝達物質が、前庭と呼ばれる平衡感覚をつかさどる器官にも過剰に作用するのが前庭性偏頭痛です。
神経伝達物質の過剰作用による平衡感覚の誤った情報が前庭から脳に伝わると、脳が勘違いしてバランスに異常があると判断。これがめまいの原因となるのです。
偏頭痛は患者本人にとっては日常茶飯事。めまいに気をとられて、偏頭痛をおこしていることを見過ごしてしまうケースが多いのです。偏頭痛持ちの人がめまいが襲われたときには、前庭性偏頭痛を疑うことが重要。めまいの原因が偏頭痛というケースもあるのでした。
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