ふくらはぎの張りが原因でかかとにトゲができる
足底腱膜炎はかかとにトゲができる病気。じつはこの足底腱膜炎の原因は「ふくらはぎの張り」なのです。そもそも足底腱膜はアキレス腱とつながっているもの。そこにトゲができる秘密があります。ふくらはぎの張りが足底腱膜炎を引き起こすメカニズムを見ていきましょう。
ふくらはぎの張りによってに炎症
赤ちゃんの足をMRIで横から見てみると、アキレス腱がかかとを超えて足先までつながっています。4歳児のMRIを見ても、足先までつながったまま。しかし、成人の足を見るとアキレス腱はかかとから出ています。
じつは、アキレス腱は足先までつながっているものでした。人間が二足歩行するようになることでかかとが発達。それに伴って、かかとのところで分断されます。ふくらはぎ側がアキレス腱、足先側が足底腱膜となるのです。
アキレス腱と足底腱膜に分かれるのは、だいたい10歳くらい。切れた部分はかかとの骨に吸収されてしまいます。この足底腱膜がふくらはぎの張りによってに炎症をおこすのが足底腱膜炎です。
ふくらはぎの張りで足底腱膜炎
ふくらはぎの張りが足底腱膜炎を引き起こすメカニズムを見ていきましょう。まずふくらはぎの張りによって、アキレス腱が上に引っ張られることになります。するとアキレス腱がついているかかとの骨も引き上げられるのです。
そうすると、最終的には足の裏にある足底腱膜が引っ張られることになります。足底腱膜が常に、ピーンと張られた緊張状態となるのです。その状態で立ち仕事や歩行などで振動が加わると、足底腱膜に炎症が発生します。
ここで足底腱膜で一番弱い部分はかかとの接続部分。アキレス腱とつながっていたものが切れて吸着しているからです。この足底腱膜の一番弱い部分を守ろうと骨が伸びてきます。足底腱膜炎はかかとにトゲができる病気なのです。
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