アスタキサンチン効果はビタミンCで長続きする
もともと鮭は白身魚。鮭のオレンジ色に含まれる色素成分がアスタキサンチンです。アスタキサンチンの効果は高い抗酸化作用。鮭が何十キロにもわたって川を遡上できるスタミナは、アスタキサンチンの効果によるものです。アスタキサンチン効果のメカニズムを詳しく見ていきましょう。
アスタキサンチン効果は脂肪の利用率
アスタキサンチンの効果を調べた実験があります。通常、マウスを4週間ほど毎日泳がすと100秒ほど泳げるようになるもの。同じことをアスタキサンチンを与えたマウスで実験すると、200秒以上泳げるようになるのです。
運動のエネルギーはまず筋肉内のグリコーゲンが使われます。グリコーゲンがなくなり始めると、脂肪が使われるメカニズムです。しかし、アスタキサンチンを与えたマウスは脂肪の利用率がアップ。グリコーゲンの使用量を抑えていました。
このアスタキサンチン効果によって、マウスの遊泳が長続きしたと考えられます。脂肪の利用率がアップするということは、体脂肪を減量する効果が期待できるということ。アスタキサンチン効果はダイエットに応用できる可能性もあります。
アスタキサンチン効果とビタミンC
アスタキサンチン効果の目安となる摂取量は1日1~10mg。鮭の切り身一切れに含まれるアスタキサンチンは1mgです。鮭以外にもマス、鯛の皮、エビやカニの殻、鮭や鱒の卵など、赤い色をした魚介類に多く含まれています。
アスタキサンチン効果は、体内で酸化促進物質に電子を与えることで発揮されるもの。そのとき自らが酸化すると効果はなくなっていまいます。しかし、ビタミンCなどの水溶性の抗酸化物質と一緒に摂ることと再生されるのです。
このため、アスタキサンチン効果をアップさせるなら、ビタミンCを含むレモンの絞り汁や大根おろしを添えるがオススメ。アスタキサンチンをサプリメントで摂る場合も、ビタミンCと一緒に摂ると効率的です。
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