水素水の効能は臨床データが乏しく断言できない
アンチエイジングに効果があるといわれている「水素水」。街頭アンケートでも「水素水を飲み始めた」という声をよく聞きます。水素水による入浴をする人もいるほどです。はたして、水素水とはどんな成分をいうのでしょう? そして、水素水の効能は本当にあるのでしょうか?
水素水の効能で血流がよくなる
そもそも水は水素と酸素が結合してできたもの。もともと含まれている水素よりも、一定水準以上に水素を増やしたものが水素水です。老化防止や病気の予防改善という効能が期待されています。
水素水の効能は飲むだけではありません。お風呂に入れる水素発生装置を利用して、水素水による入浴を実践する人もいます。血行がよくなって足のむくみがとれたり、顔を洗うとスッキリするというのがその効能です。
はたして、水素水の効能はどういったものなのでしょう。人間が吸った酸素のうち2%くらいは活性酸素という悪い酸素になります。活性酸素は細胞を傷つけたりして、酸化といわれる老化の原因となるものです。
水素水の効能は臨床データが乏しい
水素水に余分に含まれている水素は、この悪い酸素と結びつくことで水に変化。体の外に排出します。こうして活性酸素を取り除くことが、水素水に期待されている役割なのです。
ただし、この水素水の効能はごく少ない人を対象にしたデータや動物実験でしか証明されていないもの。臨床データが乏しいために、確実に効果があるとは断言できない状態です。
たしかに、水素風呂に3か月間、毎日入浴したところ、シワが平均で40%改善したというデータもあります。とはいえ、これは6人を対象にした実験結果。医学的なデータとしてはまだまだ少ないといわざるをえません。
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