4スタンス理論が警鐘を鳴らす「画一的指導法」
人間の体のタイプは4つに分かれます。このため、タイプによって体のよい動かし方も4種類存在するというのが4スタンス理論です。とはいえ、4スタンス理論の4タイプに優劣はありません。自分の体に合った動き方を理解することで、より高いパフォーマンスを発揮するためのメソッドです。
4スタンス理論の4タイプとは?
4スタンス理論はまず、つま先型の「Aタイプ」とかかと型「Bタイプ」に分類します。自然な状態で立ったときに、つま先側に重心が置かれるのがAタイプ、かかと側に重心が置かれるのがBタイプです。
さらに、重心が内側型の「1タイプ」と外側型の「2タイプ」に分かれます。手足の内側をメインに閉める感じでバランスをとるのが1タイプで、手足の外側をメインにして押し出すように安定感を得るのが2タイプです。
これをかけ合わせたのが4スタンス理論の4タイプになります。「A1」タイプがつま先型×内側型、「A2」タイプがつま先型×外側型、「B1」タイプがかか型×内側型、「B2」タイプがかかと型×外側型です。
4スタンス理論が警鐘を鳴らす指導法
4スタンス理論のポイントは、この4つのタイプに運動能力の高い低いがないということ。あくまでも体の動かし方のタイプの違いであって、どのタイプがすぐれているという話ではありません。
そして、4スタンス理論が警鐘を鳴らすのが、スポーツの画一的な指導法。本来なら体の動かし方が4タイプあることを理解して、個人に合ったフォームや練習法に取り組む必要があるはずです。
運動センスがあるといわれる子というのは、じつはたまたま体の動かし方と指導法が合っただけかもしれません。センスがないといわれていたのも、たまたま自分に合わない動き方を教えられている可能性もあるのです。
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