気象病は痛みだけではなく「腫れ」も引き起こす
日本人の3人に1人が経験しているのが「気象病」です。雨が降ると古傷がうずくというのは典型的な気象病になります。とはいえ、気象病は経験していない人からはまったく想像がつきません。しかも、気象病が引き起こすのは痛みだけではありません。腫れを引き起こす場合もあるのです。
ヨーロッパには気象病予報がある
気象病は経験しないとわからないもの。気象病は「気のせい」という人もいるでしょう。しかし、なんとドイツでは実際に「気象病予報」が存在。地域ごとにどんな痛みがどれくらい強くなりそうか毎日、予報しているのです。
この気象病の予報は、ドイツの気象庁が提供している公共サービス。しかも、頭痛や関節痛など自分で痛みの種類を選んで予報を見ることができるほどです。ドイツでは気象病が病気として認知されているのでした。
気象病の予報があるのはドイツだけではありません。ヨーロッパ各国、そしてアメリカでも国の機関による気象病予報のサービスがあります。むしろ日本は、気象病に対する認識が低い国といえるでしょう。
気象病が腫れを引き起こすケース
また、気象病は「天気痛」ともいわれるとおり、痛みを引き起こすもの。しかし、痛みだけでなく腫れを引き起こすケースもあるのです。4年前に交通事故にあって右足を怪我して以来、天気が悪くなると足に痛みが出るという女性がいます。
台風が来るときなどは1週間前から痛くて痛くて仕方がないといいます。しかも、この女性の気象病の場合、痛みだけでなく腫れも引き起こすのです。足が膨らんできて、皮膚がツルツルになってしまいます。
実際、天気が下り坂のときの足を見ると、すねのあたりがツルツルになるほど足がパンパンに腫れていました。過去の写真を見ても、台風のときはふくらはぎから足首にかけて赤く腫れています。そして、腫れた日は必ず天気が崩れるのです。
■「気象病」おすすめ記事
気象病の予防には抗ヒスタミン剤の酔い止め薬
気象病には晴天のときに発症する病気があった
気象病は内耳の気圧センサーが敏感な人におこる
低気圧の頭痛を治すなら酔い止め薬を飲むべし
脳内麻薬をコントロールして気象病を治す方法