副腎はホルモンを50種類以上も作り出している
副腎とは、腎臓の上にちょこんと乗っているピラミッド型の臓器のことです。この副腎がいま注目されています。というのも、副腎は私たちの生命維持に欠かせないホルモンを50種類以上も作り出しているからです。副腎が作り出すホルモンの重要性を見ていきましょう。
副腎はホルモンの巨大工場
腎臓がこぶし大くらいの大きさなので、副腎は数㎝程度のサイズしかありません。重さにして5gでしかない非常に小さな臓器ですが、ホルモンの巨大工場ともいわれる、非常に重要な役割を果たしています。
じつは体内の不調などの症状は、すべて副腎の働きで説明できるといわれるほど重要な臓器。副腎の中には、身体機能を活発にするホルモンであるアドレナリンや、意欲・快感を高めるホルモンであるドーパミンなどがあります。
このほか、副腎が作るホルモンには、ストレスから体を守るコレチゾールや、コラーゲンの生成を助けるエストラジオール、筋肉増強や骨を作る男性ホルモンであるテストステロンなどがあるのです。
副腎が作るスーパーホルモン
副腎が作り出すホルモンは50種類以上。どれも私たちが生命を維持するために不可欠なホルモンばかりです。そして、注目されているのが「DHEA(デヒドロエピアンドロステロン)」というホルモンになります。
副腎で作られるDHEAは、いま世界中で大注目されているスーパーホルモン。その驚きのパワーとは、アンチエイジングや免疫力アップ、骨粗しょう症予防に抗ストレス、睡眠の改善、がん細胞と戦う、糖尿病の予防、アルツハイマー病の予防、動脈硬化の予防、更年期の症状改善と多岐にわたります。
DHEAの役割は強力な抗酸化作用で疲労物質を除去すること。疲労物質を倒して疲れの元を絶ってくれるのです。すなわち、体内のDHEA量が多いほど疲れにくいというわけです。ただし、DHEAは疲労や加齢によって減少してしまいます。
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