汗が臭いのは夏に比べて汗をかかない冬だった
夏より汗をかいていないはずなのに、コートを脱いだら漂ってくる自分の汗の臭い。じつは夏よりも冬の汗の臭いのほうがきついのです。自分では気づいていなくても、汗の臭いが蔓延いるかもしれません。なぜ夏より冬のほうが汗が臭いのか、そのメカニズムを見ていきましょう。
冬に汗が臭い原因はネバネバ汗
30~50代の320名を対象にしたアンケートでは、冬に他人の体臭が気になったことがあるかを聞いたところ、じつに42.2%が「はい」と答えました。4割以上の人が、冬に他人の体臭が気になるというのです。
しかし、夏に比べて汗をかかない冬に汗が臭いのでしょうか。専門医によると、冬なのに汗が臭いと感じる原因はネバネバ汗にあります。ネバネバ汗とはどんな汗なのでしょう。
じつは汗には2種類あります。1つはエクリン腺という汗腺から出る汗。これは99%が水分の、無味無臭のサラサラ汗になります。よく夏に両脇がビショビショになったりするのがサラサラ汗です。
もう1つは、アポクリン腺という汗腺から出る汗。こちらが濃くて臭いの元になるネバネバ汗になります。ネバネバ汗は雑菌が大好物とする皮脂が多く含まれている汗。雑菌がその皮脂を食べて繁殖・分解することで汗が臭くなるのです。
汗が臭い理由は水分量が少ない汗
この雑菌まみれのネバネバ汗こそ冬の汗の臭いの犯人。ひどくなると、シャツの脇の部分を黄色く染めてしまうこともあります。それでは、なぜ冬は汗が臭いネバネバ汗が出るのでしょうか。
ネバネバ汗は1年中出るものですが、じつは冬にこそ濃くなるのです。冬は水分を摂る量が減るため、汗の水分量も少なくなって濃い汗になります。汗が濃くなるほど乾燥しにくくなって、脇の下に雑菌が繁殖。これが汗が臭い理由です。
ジメジメした状態が雑菌は大好き。そこに皮脂やたんぱく質があると、雑菌がどんどん繁殖して汗の臭いの元を作ることになります。冬の脇の下は、雑菌にとってはパラダイスなのでした。
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