コーヒーの健康効果で心臓病死リスクが減る理由
じつはいま、世界中でコーヒーの健康効果が注目されています。コーヒーにがん、糖尿病、肥満、さらには動脈硬化を予防する効果があることがわかってきました。なんとコーヒーを1日3~4杯飲む人は、心臓病死のリスクが4割も減少します。コーヒーの健康効果で心臓病死リスクが減る理由を見ていきましょう。
コーヒーの健康効果で死亡リスク減少
国立がんセンターの研究でわかった、コーヒーの摂取量と心臓病の死亡リスクの関係を詳しく見てみましょう。まずは、コーヒーをほとんど飲まない人の心臓病のリスクを「1」として見ていきます。
コーヒーの摂取量がを1日1杯未満という人は「0.90」、1~2杯という人は「0.77」、3~4杯という人は「0.64」という数値でした。まさにコーヒーの健康効果といえるでしょう。ただし、5杯以上という人は「1.03」という数値です。
とはいえ5杯以上はデータが少ないため、はっきりコーヒーの効果がないとはいいきれません。また、緑茶でカテキンを摂取している人は、コーヒーを飲まなくても同様の効果を得ているため、あえてコーヒーは飲まなくても大丈夫です。
コーヒーの健康効果で血管が柔らかい
こうしたコーヒーの健康効果に関する研究は、日本だけでなく世界中で発表されています。地中海にあるイカリア島は、ギリシャの首都アテネから200km離れた小さな島。美しい森と心地よい日差しが気持ちいい島です。じつはイカリア島は、長寿の島として知られています。
じつは数年前、この島の長寿とコーヒーの関わりを示す研究が発表されました。研究チームは、島のお年寄り142人に協力してもらってコーヒーの飲む量を調査。そして、それぞれの血管の状態をよく調べました。
すると、コーヒーをよく飲むお年寄りは血管が柔らかく保たれていたのです。コーヒーを飲む量と血管の硬さを調べたこところ、コーヒーをよく飲む人は飲まない人に比べて50%近くも柔らかく保たれていました。
ここで心筋梗塞や狭心症などの心臓病は、血管が硬くなる動脈硬化が原因となります。このため、コーヒーを飲むことで血管を柔らかく保てれば、心臓病の原因となる動脈硬化を予防できるというわけです。
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