筋肉痛の回復にヒートショックプロテインが効く
お風呂は「体の疲れは熱めで頭の疲れはぬるめ」といわれるとおり、筋肉痛の回復には熱めのお湯に入るとよいとされています。熱めのお風呂の筋肉痛の回復するのは、ヒートショックプロテインの効果によるもの。熱めのお風呂でヒートショックプロテインが増加すると、筋肉痛が回復しやすくなるのです。
![筋肉痛の回復にヒートショックプロテインが効く](http://villagecenter.co.jp/wp-content/uploads/bathtemp-2.jpg)
筋肉痛の回復にタンパク質の修復
ヒートショックプロテインとはその名の示とおり、熱(ヒート)という刺激(ショック)を与えることで増加するタンパク質(プロテイン)のこと。体への熱の負荷によって細胞内に発現する特殊なタンパク質です。
このヒートショックプロテインが増加すると、さまざまな外的要因によって傷ついた細胞内のタンパク質を修復します。別名「タンパク質の修理屋さん」と呼ばれているほどです。
ここで筋肉痛は、筋肉に微細な損傷が発生しておこるもの。筋肉はもちろん、タンパク質で構成されています。これをヒートショックプロテインが修復してくれるために、筋肉痛の回復に効果があるというわけです。
筋肉痛の回復効果は入浴後から発揮
ヒートショックプロテインを増加させる方法は「熱の負荷」。すなわち、熱めのお風呂に入るだけことでで、筋肉痛が回復しすくなるのです。具体的には、湯温が40度の場合なら20分、41度なら15分、42度なら10分ほど入浴します。
ヒートショックプロテインの量が最大になるのは、この入浴を行った2日後。ここをピークに1~3日ぐらい効果が持続するのです。とはいえ、筋肉痛を回復する効果は入浴後からも発揮されます。
なお、この入浴法は毎日続けてしまうと、体が熱刺激に慣れて負荷がかからなってしまいます。すると、ヒートショックプロテインが増加しづらくなるのです。筋肉痛の回復効果も下がってしまいます。このため、週に2回程度が有効です。
■「筋肉痛」おすすめ記事
「ヒートショックプロテイン入浴」で筋肉痛を防ぐ
筋肉痛のあり・なしは筋トレ効果とは無関係
すいかのL-シトルリンが筋肉痛を軽減させる
筋肉痛は超回復のチャンス!でも過労には注意
激しい運動をしても幼児は筋肉痛にはならない
超回復の嘘!筋肉痛がなくても筋肥大は望める
筋トレで筋肉痛が出るほど追い込むのは大間違い
■「超回復」おすすめ記事
超回復が嘘なのは前提が間違っているから
筋肉疲労回復は最大時の40%で行うクールダウン