腸にいい食べ物なら寝る前に飲む「リンゴ牛乳」
「人間の体の内側と外側の境界線は?」と聞かれて「口」と答える人が多いでしょう。しかし、境界線となるのがじつは「腸」です。人間の体はちくわのような構造で、食べ物は咀嚼され分解されて…という流れを経て体を素通り。腸からのみ栄養が外部から吸収されるのです。そんな腸にいい食べ物を紹介します。
腸にいい食べ物の前にプレ歯磨き
腸は体の内側と外側の境界線。常によいコンディションに保っておくことが大切です。その意味で、腸は健康の源ともいえるでしょう。その腸を活性化して健康でい続けるための、腸にいい食べ物を紹介します。
腸にいい食べ物を口にする前に、朝一番にはまずプレ歯磨きが重要です。寝ているあいだに口の中で繁殖した菌が、そのまま体内に入っていくのを防ぎます。食べる前に口の中の雑菌を簡単に洗い流しておくのです。
朝食には腸にいい食べ物として「ヨーグルト飲料」で善玉菌を摂取。乳酸菌は善玉菌の代表格的なもの。腸にはすごくいいのです。それと同時に消化器を刺激して、便を出す効果もあります。
腸にいい食べ物は大根おろし納豆
朝ごはんには「大根おろし納豆」がおすすめ。大根おろしをパックの納豆に入れます。減塩のため納豆のタレは使いません。大根おろしの汁ごと入れて、そのまま納豆を食べてください。1日に必要な食物繊維のほぼ3分の2は摂取できます。
夕食は腸にいい食べ物として「牛肉のステーキ」がよいでしょう。牛肉に含まれるオレイン酸は、腸に刺激を与えてその働きを活発にしてくれる役割があります。週に4~5回は夕食に肉類を食べるのがおすすめです。
さらに、寝る前に摂取するとっておきの腸にいい食べ物があります。名づけて「リンゴ牛乳」。リンゴ半分を皮ごと粗く刻んだら、同じ重量の牛乳とミキサーで混ぜて完成です。リンゴを食べて寝るのは便秘に効果的。また、リンゴの皮の赤い部分に含まれるポリフェノールはアンチエイジングに威力を発揮します。
腸にいい食べ物は日本古来の寒天
腸にいい食べ物で腸内環境を改善すると、免疫力アップやダイエット効果、はたまたがん予防につながります。腸内環境改善のカギを握るのが若返り菌とも呼ばれるエクオール産生菌。そして、その若返り菌を増やす腸にいい食べ物が「寒天」です。
日本古来の寒天はテングサやオゴノリなどの海藻を煮て、溶かしたあとに固めて作った「ところてん」が元。寒天はところてんを寒い環境で凍結・乾燥させたものです。凍結と乾燥を繰り返す工程で寒天は強い吸水力を持つようになります。
寒天が腸にいい食べ物として注目される理由はその吸水力。さらに、寒天の食物繊維は、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の働きを併せ持っています。寒天のような水をたっぷり含んだにものが腸に入ると、便そのものがボリュームアップ。便が出やすくなるうえに便の濃度が減少。腸内環境の改善によい効果を及ぼすのです。
腸にいい食べ物でイソフラボン効果
大豆に含まれるイソフラボンは体によい効果をもたらすことはよく知られています。じつは大豆イソフラボンの効果は、若返り菌と呼ばれるエクオール産生菌に秘密がありました。腸にいい食べ物によって大豆イソフラボンの効果が倍増するのです。
というのも、大豆イソフラボンは腸内でエクオール産生菌によって分解されて、エクオールという物質を作り出します。このエクオールが女性ホルモンと似た働きをすることで、肌の状態を改善することがわかってきました。
エクオール産生菌は現在、10種類以上が確認されていて、人によってその数や活性度が異なっています。つまり、腸にいい食べ物で腸内環境を改善すると、大豆イソフラボンの効果が上がるということ。腸にいい食べ物は副次的に、さまざまな波及効果があるのでした。
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