筋肉量が減っていく悪い座り方で腰痛になる理由
筋肉量が減っていく悪い座り方が、背もたれに寄りかかる姿勢です。この座り方をしている人に体のどこに不調があるかを聞いてみると、3割が腰痛持ちでした。筋肉量が減っていく悪い座り方で腰痛になってしまうメカニズムを見ていきましょう。筋肉量の減少は肩こりやひざの痛みも引き起こします。
筋肉量が減少するリクライニング姿勢
背もたれに寄りかかる姿勢はリクライニングしていて、体が完全にリラックスした脱力状態。使われている筋肉はほとんどありません。寝ているときとほとんど変わらないカロリー消費量です。
どこにも緊張が入っていないので、筋肉がどんどん衰えてしまいます。すると背骨まわりの筋肉量が減ってしまい、背骨に直接、負担がかかるようになって腰痛の原因となるのです。
というのも、体を支えているのは筋肉と骨。しかし、背もたれに寄りかかって座っていると、腹筋や背筋、腰の筋肉が使われずに筋肉量が減少します。すると、一緒に体を支えている背骨に直接負担がかかり、腰痛の原因となるわけです。
筋肉量が減ることに頭の負荷が加わる
筋肉量が減っていく悪い座り方に、背もたれに寄りかかりながら頭を前に出した姿勢です。この座り方をしている人に体のどこに不調があるかを聞いてみると、86%が首や肩、腰など大きな範囲で痛みを伴っていました。
この座り方は、腹筋や背筋の筋肉量が減ることに加えて、頭の負荷が前にかかって首・背中の負担がかかることになります。このため首と腰、両方を痛めてしまう危険性があるのです。
さらに、この座り方はひざが痛いという人も多いことが特徴。というのも、骨盤が後傾して首が前のめりになった状態になると、ひざを伸ばして歩くことが難しくなります。これがひざ痛につながるのでした。
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