拮抗筋がスロトレで筋トレ効果がアップする理由
スロトレとは、筋トレ動作をゆっくり行うことで効果をアップするトレーニングメソッド。たとえばスクワットなら、3秒かけてしゃがんで、3秒かけて立ち上がるといった具合です。このスロトレで筋トレ効果がアップするメカニズムに、拮抗筋の働きが作用していることが最近わかってきました。
拮抗筋は主働筋とペアになる筋肉
スロトレで筋トレ効果がアップするメカニズムは、筋肉に力を入れ続けながら動作を繰り返すことによって、筋肉内の血流が制限されて酸素不足が発生。その過酷な状態で動作することで、筋トレ効果がアップすると考えられています。
この筋トレ効果アップのメカニズムに、拮抗筋も大きく関与していることが最近になってわかってきました。ある筋肉が主働筋として動作するとき、拮抗筋という形でペアになる筋肉が存在します。
そもそも筋肉は、運動するときは縮むことしかできません。筋肉は一度縮んだら、力を抜いたときにゆるむことはありますが、元の長さまで戻ることはできないのです。実際は拮抗筋が縮むことで、筋肉が伸ばされて元に戻ることになります。
拮抗筋の活動が上がって負荷アップ
そして、スロトレで筋トレを行うときのポイントは主働筋を意識すること。たとえばスクワットなら、太ももの前面の筋肉である大腿四頭筋に意識を集中して行います。じつは、このとき大腿四頭筋の菌活動が上がるだけでなく、拮抗筋であるハムストリングスの筋活動もアップしているのでした。
これはスロトレを行うために、主働筋を働かせながら動作のスピードをコントロールするという矛盾した要求を満たすために、体が拮抗筋でブレーキをかけようとしていると考えられます。
すると、拮抗筋の活動が上がることによって主働筋に対する負荷がアップ。主働筋と拮抗筋がせめぎあいながら動作することで、両方の筋活動が上がるというわけです。じつは拮抗筋がスロトレで筋トレ効果がアップする理由の1つなのでした。
■「拮抗筋」おすすめ記事
腹筋を鍛えるときは同時に拮抗筋の背筋も鍛える
拮抗筋を交互に鍛える筋トレがスーパーセット法
■「スロトレ」おすすめ記事
スロトレのスクワットはひざを伸ばしきらない
筋肉痛のない筋トレ「スロトレ」も超回復が発生
スロトレは有酸素運動の前に行うのが正しい順番
■「筋トレ効果」おすすめ記事
筋トレ効果が効率的な回数は「10回」だった
筋トレ効果を最大化するには呼吸法にも注意する
筋トレ時間帯どのタイミングがもっとも効果的?
筋トレ頻度は「中2日」がもっとも効果的だった
効率のいい筋トレは「2秒で収縮して4秒で戻る」