岡崎慎司が実践!瞬発力を養う地味トレーニング
サッカー日本代表のFWとして活躍する岡崎慎司選手。ゴール前の一瞬の飛び出しで得点を奪うその瞬発力はいかにして養われているのでしょう? 岡崎選手の瞬発力の秘密は、大きく隆起したふくらはぎにあります。その地味ながら効果のあるトレーニングを紹介しましょう。
岡崎慎司の瞬発力トレーニング
サッカー選手が速く走るときは、常にかかとを上げた状態です。このとき使われるのが、ふくらはぎのバネ。そのバネを使うのが上手な選手ほど、瞬発力が高いのです。
このため、フットワークをよくするためには、ふくらはぎに特化したトレーニングが必要。さっそく、岡崎慎司選手が実践する瞬発力を養うトレーニングを紹介しましょう。
まず、左膝を腰の高さまで上げます。次に、右足をつま先立ちにしてください。この体勢をキープしたまま、左へ一歩、右へ一歩…と左右にジャンプするのです。8往復したら、反対側の左足でも左右にジャンプします。
岡崎慎司は腓腹筋が大きく発達
瞬発力トレーニングのポイントは、つま先立ちしている足と背筋を曲げずに飛ぶこと。膝を固定すると、ふくらはぎに焦点を絞ってトレーニングできます。
膝用のサポーターを逆向きにつけると、膝を固定する感覚がつかみやすいでしょう。サポーターがない場合は、きつめのパンツをはいて行うとよいかもしれません。
膝を伸ばして行うトレーニングで鍛えられるのは、ふくらはぎの上部にある腓腹筋です。実際、岡崎慎司選手のふくらはぎを見ると腓腹筋が大きく発達していることがわかります。これこそが岡崎選手の瞬発力の源なのです。
瞬発力トレーニングで太もも強化
岡崎慎司選手が実践している瞬発力トレーニングに「ランジ」があります。ランジは前に一歩大きく深く踏み込んで、元の姿勢に戻るというトレーニングです。さっそく瞬発力トレーニングの方法を見てみましょう。
まずは足幅をコブシ1つ空けて立ちます。ここから、左足を大きく前に一歩、踏み出してください。このとき、左ひざの角度が90度になるまでしっかり踏み込みます。深く踏み込んだら、ここで元の位置に戻るのが通常です。
しかし、岡崎慎司選手はさらに右足を踏み出して、そのまま前に進みます。前に10歩踏み出すのを1セットとして、瞬発力トレーニングでは3セット行うようにしましょう。足を踏み込むときに左右にブレないようチェックしながら行います。
岡崎慎司選手の瞬発力トレーニングは、下半身のなかでもとくに太ももの筋肉を強化。瞬発力とともに、しっかり止まるためのトレーニングにもなります。
瞬発力は遺伝子の影響を受ける
じつは瞬発力はトレーニング以前に、遺伝子の影響を大きく受けています。アスリートには欠かすことのできない瞬発力に関係する、ACTN3という遺伝子があります。ジャマイカ国民のACTN3遺伝子を調べたところ、じつに全体の75%が瞬発力に優れた遺伝子を持っていました。
ジャマイカ人の4人に3人は瞬発力に優れたい遺伝子を持つということです。標準が23%で、劣っている人はわずか2%。国民の多くが瞬発力に優れたスプリンターの可能性を秘めていました。
一方、日本人のACTN3遺伝子は、陸上選手に限ったデータにもかかわらず、瞬発力に優れた遺伝子を持っていたのは20%強。じつに陸上選手の5人に1人という割合です。ジャマイカの4人に3人と比べて、圧倒的に少ないのでした。
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