玉ねぎを涙を流さずにみじん切りするテクニック
玉ねぎをみじん切りしたときの涙はつらいもの。玉ねぎをみじん切りをするたびに、ポロポロと涙を流した経験は誰にでもあるはずです。そこで、玉ねぎを涙を流さずにみじん切りするテクニックを紹介しましょう。玉ねぎのみじん切りは、包丁の刃全体を使ってスライドして切ると涙とオサラバできます。
玉ねぎを切ると涙が出るメカニズム
玉ねぎを涙を流さずにみじん切りする方法には「冷蔵庫で冷やしてから切る」「梅干を食べながら切る」「よく切れる包丁を使う」「ティッシュを鼻に詰める」「箸をくわえながら切る」などがあります。
そもそも玉ねぎを切るとなぜ涙が出るのでしょう。タマネギを切ると、細胞の中の酵素が働いて催涙成分を作るため。その催涙成分が刺激するのが、なんと黒目。黒目の鋭い感覚神経が刺激されることが涙が出るメカニズムです。
そして、催涙成分を作る酵素は温度によって働きが違っています。温度別に活動量を見てみると、22~23度をピークにした山型になるのです。つまり、温度が低ければ低いほど催涙成分を作る酵素の働きが弱くなるのです。
玉ねぎの催涙成分が半分以下になる
とはいえ、涙の予防に調理前にわざわざ玉ねぎを冷やすのは面倒なもの。じつは、そんな手間をかけずに涙を出さずに済む玉ねぎをみじん切りするテクニックがあります。それが「包丁の刃全体を使ってスライドして切る」ことです。
玉ねぎのみじん切りは、包丁を上から押し付けて切ってしまいがち。包丁の刃を拡大してみると、じつはデコボコしたノコギリ状になっています。すなわち、ノコギリのように前後にひいて切るのが正しい包丁の使い方なのです。
玉ねぎをスライド切りすると、壊される細胞は切断面のごく表面だけ。酵素から作り出される催涙成分も最小限で済むのです。実際、常温のタマネギをスライド切りした場合と、冷やしたタマネギを通常どおり切った場合を比べると、催涙成分の量は半分以下になっていました。