サルコペニアかをチェックする指わっかテスト
「サルコペニア肥満」という言葉をご存じですか? ギリシャ語でサルコは筋肉、ペニアは減るという意味。つまり、サルコペニア肥満とは筋肉減少と肥満が合わさった状態のこと。そんなサルコペニアを一瞬でチェックできる「指わっかテスト」のやり方を見ていきましょう。
サルコペニアを指わっかテストで判定
さっそく、簡単に筋力量をチェックできるサルコペニアの検査方法を紹介しましょう。それが「指わっかテスト」です。
親指と人差し指でわっかを作ったら、ふくらはぎの一番太い部分にはめてみます。このとき指が重なってしまう場合は、ふくらはぎがかなり細いということ。すなわちサルコペニアの疑いがあります。
サルコペニアは、筋肉が衰えることで階段を上がるのがつらくなったり転びやすくなったりするもの。ただし、サルコペニアに気をつけなければならないのは、それだけが理由ではありません。
サルコペニアで筋肉が衰えると、肺炎や腎臓病、心筋梗塞、糖尿病、動脈硬化、敗血症…などに関わってくるのです。筋肉の多い人は少ない人と比べて、病気での死亡率が半分という最新の研究成果もあります。じつは生死のカギは筋肉が握っているのです。
サルコペニアの3つの見分け方とは?
これまでサルコペニアは、欧米を中心に研究されてきたもの。それが2014年1月から、アジア人向けのサルコペニアの診断基準ができました。そのサルコペニアの見分け方も紹介します。
1つめの見分け方は「片足で靴下が履けない」というもの。靴下を片足ではくときにバランスを崩して足をついたり、座ってしまうことです。これは脚の筋肉が弱っていることを示しています。
2つめの見分け方は「ビンのフタが開けにくい」です。それまでは開けられていたビンのフタが開けにくい…という症状は要注意。腕の筋肉が弱って、握力が低下していることを示しています。
3つめの見分け方は「信号を渡りきる前に赤に変わる」です。横断歩道を渡りきる前に信号が赤に変わるのは、歩くスピードがかなり遅いことを示しています。下肢の筋力が低下しているというわけです。
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