シャビが知能テストしたら状況把握が超速かった
スペインサッカーといえば華麗なパスワーク。その戦術をコントロールしているのが、スペイン代表の司令塔シャビです。常に顔を上げ、首を振って周りを見渡して、刻一刻と変わる状況を把握しながらチームに指示を与えているシャビ。知能テストでその頭脳に迫っていきます。
シャビに数字や図形の知能テスト
シャビに「ピッチがどのくらい見えているか」と質問すると「すべて見えている」と答えます。「とくに味方の位置。どこが攻撃の起点か、スペースはあるか、パスをもらったら必ず2対1を作って攻撃する」というのです。
実際、シャビ自身は1対1に強いタイプではありません。数的優位な場所を探して、ベストな形で攻撃できるように常に考えてプレーする必要があります。それがシャビの視野につながっているのかもしれません。
そこで、シャビに数字や図形を使った知能テストを受けてもらいました。まずは、A3用紙に不規則に並んだ1~16の丸数字を、順番に線でつなぐというテスト。分析するのは、脳の働きの中の「実行機能」と呼ばれるものです。
続いてシャビが受けたテスト
実行機能は、現在の行動による将来の結果を予測した上で、とるべき行動を決める機能です。サッカー選手は試合中ずっと実行機能をフル活動することを求められます。
続いてシャビが受けたテストは、白と黒の点が同じ配置でA4用紙に20~30枠ほど並んでいます。このうち白い点のみを、1分間にすべて違う書き順とデザインで結んでいくというもの。記憶、分析、発想といった能力が求められます。
知能テストの結果、シャビは置かれた状況の中で瞬時に次々と判断を下していく能力が、極めて高いことが判明。周囲の状況を把握するスピードは非常に速く、紙の上で数字や文字を見つける速さは目を見張るものでした。
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