ネイマールのドリブルは相手の筋肉収縮を捉える
サッカー・ブラジル代表の10番ネイマールの魅力は、相手を翻弄して一気に抜き去るドリブルです。スピードの緩急や激しい動きを伴うネイマールのドリブルですが、ネイマールは自身の体をどのようにコントロールしているのでしょう。その秘密は筋肉収縮にあるのでした。
ネイマールのドリブルの秘密を探る
ネイマールのドリブルの秘密を探るべく、関節の動きを記録するモーションキャプチャーを装着。そして、1対1で守る相手に対してドリブルを試みてもらいました。
分析で明らかになったのは、ドリブル中のネイマールと相手選手の体の重心。ネイマールが足裏でボールをひくと、ディフェンダーの重心がグッと前に出てきています。そのとき突然、右にボールを押し出すことで、相手の逆をついているのです。
相手の重心をいったん傾かせて、もっとも体勢を戻しにくくなる瞬間、一気に逆方向へ加速。相手が反応できない絶妙なタイミングで逆をつく技術が、ネイマールのドリブルの大きな特徴なのでした。
ネイマールのドリブルは収縮を利用
ポイントはボールを動かすことによって、ディフェンダーをいったん反応させること。反応するということは、筋肉が一回収縮するということです。
筋肉は続けて収縮することはできませんから、いったん筋肉をゆるめて収縮する必要があります。そこにタイムギャップが生まれるのです。
ネイマールのドリブルは、うまく筋肉収縮のタイムギャップを利用して、次の運動に入ってしまいます。これで先手をとっているというわけです。それを自然と行ってしまえるところがネイマールのドリブルのすごいところといえるでしょう。
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