体脂肪を落とすのに有酸素運動はベストなのか?
体脂肪を落とすといえば、ジョギングやウォーキングなどの有酸素運動が推奨されます。しかし、体脂肪を落とすには本当に有酸素運動がベストなのでしょうか? じつは体脂肪を落とすなら、無酸素運動である筋トレのほうが効果的。その理由を詳しく見ていきましょう。
脂肪はエネルギー変換に時間かかかる
人の体は、運動するとカロリーを消費します。そのエネルギー源になるのは糖質かタンパク質か脂肪です。それぞれエネルギー源に変換されて体内で使われ始めるまでには時間差があり、何がエネルギー源として使われるかは運動の種類や時間の長さで決まります。
3つの中でも脂肪は、エネルギー源に変換されるまでに時間かかかるもの。短距離のダッシュやウェイトによる筋トレといった、瞬発的にエネルギー源を必要とする運動では消費されません。
こうした運動で使われるエネルギー源は、おもに糖質やタンパク質。これらはエネルギー源に変換されるときに酸素を必要としないので、無酸素運動と呼ばれるわけです。
糖質はエネルギーに変換されるまでに時間がかからないため、運動を開始した早い段階から消費されます。ただし、1gあたりのエネルギー量が4kcalと、脂質の7kcalより少ないのが難点。また、糖質は大量には体内に溜めておけないため、すぐに使い切ってパワー切れになります。
体脂肪を落とすなら筋トレが効果的
一方、ジョギングや水泳のようにある程度の時間をかけて行う運動をしていると、時間の経過とともに脂肪がエネルギー源に変換されて使われるようになります。このとき、エネルギーを生み出すには酸素が必要なため、有酸素運動と呼ばれるわけです。
とはいえ、体重70kgの男性が30分ジョギングして消費するカロリーは300kcalほど。そのうち、脂肪をエネルギー源にしている割合は半分ほどなので、重さにしてわずか21gです。
有酸素運動だけで目に見えて体脂肪を落とすには、最低3か月は毎日30分~1時間のジョギングを続ける必要があります。じつは体脂肪を落とすには、有酸素運動はあまり効率的とはいえないのでした。
ダイエットは結局、摂取エネルギーより消費エネルギーを増やすことがポイント。筋トレで基礎代謝を上げれば、有酸素運動のような一時的な消費カロリー増でなく、継続的な消費カロリー増が期待できるのです。体脂肪を落とすなら有酸素運動より、筋トレの方が効果的といえるでしょう。
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