4スタンス理論のチェック方法でタイプを診断
4スタンス理論のタイプチェックを見ていきましょう。まず人の体の動かし方で大きく分かれるのがAタイプとBタイプ。その違いは重心の位置にあります。Aタイプは土踏まずより前側に重心のある人。Bタイプはかかと側にある人です。4スタンス理論のチェック方法を見ていきましょう。
4スタンス理論の重心の位置チェック
4スタンス理論の重心の位置をチェックする方法は片足飛び。片足とびで前に進むときに、AタイプとBタイプで上げる足に大きな違いがあります。足を後ろ側に上げたほうが進みやすい人はつま先に重心のあるAタイプ、足を前側に上げたほうが進みやすい人はかかと重心のBタイプです。
片足飛びのとき、Aタイプの人は体を伸ばすような動きになっているはず。Aタイプは体を「伸ばす」ことで力を発揮するという特性があるのです。一方のかかと重心のBタイプは、片足飛びのとき体をかがめて、縮んでいる動きになっているはず。Bタイプは体を「縮める」ことで力を発揮するのです。
ここからさらに2種類のタイプに分別します。同じ体を伸ばすタイプであるというイチローと王貞治、しかしこの2人には大きな違いがあります。それは軸の方向です。
4スタンス理論の軸の方向チェック
イチローは重心から体を「斜め」に使うことで力を生むA1タイプ、王貞治は重心から「タテ」に体を使うA2タイプ。同じ伸ばす動きのAタイプでも、斜めとタテの違いがあるのです。同じようにBタイプでも、同じ縮む動きでもタテと斜めの違いがあります。
4スタンス理論の軸の方向チェックは、椅子に座った状態から指の力で立ち上がるだけです。使う指は人差し指と薬指。どちらが立ち上がりやすいかで判別できます。
人差し指で立てた人は1タイプ、薬指で立てた人は2タイプです。こうして、A1タイプ、A2タイプ、B1タイプ、B2タイプに分けられます。「伸ばす×斜め」がA1タイプ、「伸ばす×タテ」がA2タイプ、「縮める×タテ」がB1タイプ、「縮める×斜め」がB2タイプです。
4スタンス理論のタイプ別の特徴
4スタンス理論の各タイプの動きの特徴を見ていきましょう。A1タイプの重心は「足裏・ひざ前・みぞおち前」。体を伸び上がらせるように動くとスムーズです。肩を対角線上にある股関節とひねるように連動させると力強く安定します。
A2タイプの重心は「足裏・ひざ裏・みぞうち裏」と体の裏側が体の軸。引く動作と体の裏から伸び上がるような動きが得意です。肩を同じ側の股関節と揃えることで安定感と力強さが出ます。
B1タイプの重心は「足裏・股関節裏・首の付け根裏」と体の裏側が体の軸。沈み込むようなイメージで軸を回転させ、左右を入れ替えると動きやすいタイプです。肩は同じ側の股関節と連動させることで力強い安定性が生まれます。
B2タイプの重心は「足裏・股関節前・首付け根前」と体の表側が体の軸。沈み込むような動きが得意です。肩は対角線上にある股関節とひねるように連動させると力強く安定します。
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