レッシュの4スタンス理論を貫く「軸」の存在
レッシュ理論は人間の根本的な身体動作について考えた理論です。人間の行うさまざまな動作において、何よりも大切なことは何でしょう。それは、確実であることと安全であること。そして、この2つの課題を達成する具体的な方法がレッシュの4スタンス理論というわけです。
レッシュ理論の全体定理と固体定理
レッシュ理論にとって何よりも重要な、確実な目的達成と最大限の安全確保。この2つの課題を達成するためには、ある決まりがあります。それは、誰にでも共通している体の使い方と、個人それぞれによる体の使い方を分けて考えるということです。
レッシュ理論では、これを全体定理と固体定理と読んでいます。全体定理については、誰とも共通していることなので、他人とあわせても問題ありません。しかし、固体定理は個々の世界。全員がすべて一緒とは行きません。
現代社会の大人たちは社会規範に縛られて、本来は梗塞されるべきではない体の使い方にまで画一的な方法を押し付けられています。いいかえれば、固体定理を脅かす強制を受けているのです。
レッシュの固体定理が4スタンス理論
レッシュ理論とは、誰にも共通な決まりごとのみに従うことで、自分の体が勝手に動いてくれる状態に戻すための理論といってもよいでしょう。手を入れてはいけない体の使い方はいじらない…とういのがレッシュ理論の本筋です。
そして、レッシュ理論でいう固体定理こそが4スタンス理論ということ。全体定理にしたがって確実かつ安全に立ったり座ったりするとき、人によって動かす部位の順番が違ったりします。その違いこそが4スタンス理論なのです。
また、レッシュ理論においては「軸」の存在がすべてを貫いています。全体定理は「人はどんな動作も軸を作って行う」であり、軸の取り方の固体定理が4スタンス理論といってもよいでしょう。
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