周辺視野を広げるには9~12歳にトレーニング
サッカーにおいて大事な目の能力に視野の広さがあります。サッカーで使われる視野とは、一点を見ながらどれだけ周囲に目を配れるかです。すなわち、意識できる周辺視野をどれだけ広げらるかがポイント。周辺視野を広げるには9~12歳にトレーニングすることが大切なのです。
周辺視野はぼんやりと映っている範囲
人間の視野は一般的には左右で180度、上下で130度あります。しかし、そのうちの正確に見ることができるのはたった5度という狭い範囲だけです。
たとえば新聞を読んでいるとき、視線の先の5文字ほどは見えていますが、それ以外の文字は見えていません。人間の視野において、文字が読めて色がわかる範囲は極めて狭いのです。
この5度の範囲は中心視野といって、ものがハッキリ見える範囲のこと。それ以外の広い範囲の視野を周辺視野といいます。周辺視野とは、ぼんやりと目に映っている範囲を表します。
周辺視野を広げられるのは9~12歳
マラドーナのドリブル5人抜きはいまも語り継がれる名シーン。マラドーナはボールをコントロールしながらゴールを見つつ、横からスライディングしてくる相手ディフェンダーをかわしながらドリブルしていました。
このときディフェンダーがどんな顔か、背番号がいくつかなどは、中心視野を持ってこないと見られません。ただし、ディフェンダーがスライディングしてくる動きは周辺視野でわかります。中心視野を正面にしたまま、うまく周辺視野に意識を配ることで状況を把握しているのです。
そして、周辺視野を広げられるのはスポーツ感覚を習得しやすい9~12歳の年代。この時期はどんどん頭の中で新しい回路が作られています。このときに、意識的に周辺視野を広げるトレーニングをすることが大切なのです。
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