老化防止には強い毒素を持つAGEの抑制がカギ
老化に関わる重要な原因物質として研究が進められているのが「AGE」です。肌のしみやシワから認知症、動脈硬化、骨粗鬆症に至るまで、さまざまな老化に影響を及ぼすことが判明しています。老化防止には強い毒素を持つAGEをいかに抑制するかがカギとなるのです。
老化防止にはAGEの抑制がカギ
強い毒性を持つAGEは、体内のタンパク質が糖に反応して生まれるものです。厄介なのは両者の活動範囲。タンパク質は人間の体の大部分を形成し、糖は血液を通して全身に行き渡っています。
つまり、タンパク質と糖が出会う体じゅうのいたるところで、AGEは生まれるということ。こうして全身の老化を進めてしまいます。逆にいえば、老化防止にはこのAGEの抑制がカギを握るということです。
最近、体内のAGE量を測定して、体内年齢を算出する機器が海外で開発。日本国内の病院にも普及し始めています。AGE年齢を測れば、老化の進行度がわかるのです。
老化防止のおすすめメニュー
AGE年齢で最近、注目されているのが睡眠時間。睡眠時間が短いとAGEが多くなるといわれています。睡眠時間をしっかりとることが、老化防止に直結するということです。
このほか老化防止なら、ネバネバな食材が有効です。納豆やオクラ、めかぶや山芋などがよいとされています。これはネバネバ成分がAGEの元となる糖をコーティング。体内への吸収を抑えて、AGEが溜まりにくくなるのです。
老化防止のおすすめメニューは、ネバネバ食材をふんだんに使ったお好み焼き。山芋をつなぎに使い、焦げないように焼くのがポイント。焦げを作ることでもAGEが増えてしまうといわれているからです。
すりおろした山芋に、オクラと納豆、めかぶと塩を混ぜ、ごま油を薄くひいたフライパンで中火で焼きます。食べるときはソースではなく、酢醤油がおすすめ。酢には糖の吸収を抑え、血糖値を上げにくくする効果が期待できるからです。
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