頚椎ヘルニアの症状で転倒することが判明した
最近の研究で、頸椎ヘルニアの症状が原因で転倒したりつまずいたりすることがわかってきました。頸椎ヘルニアの症状といえば、腕や肩の痛みやしびれが典型的です。なぜ頚椎ヘルニアの症状が原因で転倒がおきるのかを見るとともに、頸椎の簡単チェック法と自宅で改善する方法を紹介します。
頸椎ヘルニアの症状が転倒の原因
つまずきによる転倒や転落などで命を落とす人は年間7,000人以上にも上ります。そのおもな原因は、筋力の低下と平衡感覚の衰えというのが通説。しかし最近の研究によって、頸椎ヘルニアの症状が原因であることが判明したのです。
首には骨と椎間板という軟骨がありますが、そもそも頸椎ヘルニアは椎間板がはみ出して脊髄を圧迫してしまう病気。脊髄が圧迫されると、なぜ転倒したりつまずきやすくなったりしまうのでしょうか?
脊髄には脳から発信された指令を、手や足などに伝える働きがあります。ところが、頸椎ヘルニアで神経が圧迫されてしまうと、まずは感覚神経が障害されて手足のしびれなどが症状となって出現。神経への圧迫がさらに強まると、今度は足先まで伸びる運動神経まで症状が現れるのです。
頸椎ヘルニアの症状の簡単チェック
こうして脳から送られる信号が伝わったり伝わりづりづらくなったりと、不安定な状態に…。頚椎ヘルニアの症状の結果として、頭で思っているよりも足が上がっていないということが、たびたびおこってしまうのです。
そこで、頸椎ヘルニアの症状を簡単にチェックする「グーパーテスト」を紹介します。腕を伸ばしてグーパーという動作を10秒間に何回できるかを計る検査です。頸椎ヘルニアの症状が現れると脳からの指令が伝わりづらくなるため、手先をスムーズに動かしにくくなるのです。
この動作を10秒間で20回以上できれば正常。20回未満の場合は、首の脊髄に何らかの問題がある可能性アリと診断されます。チェックのときには、指をしっかりピンと伸ばすようにしましょう。
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