牡蠣は栄養面でもおいしさでも加熱用を選ぶべし
加熱用の牡蠣は疲労回復に効果があるタウリンは生食用の1.4倍、免疫力をアップするる亜鉛は2.3倍、うまみに関しても2倍にもなります。すなわち、牡蠣は栄養面でもおいしさでも、生食用ではなく加熱用を選ぶのが正解です。加熱用の牡蠣がなぜ栄養面ですぐれているかを見ていきます。
牡蠣の栄養は陸地に近い場所が豊富
牡蠣には水に入った状態で売られている生食用と、牡蠣がそのままパックされて売られている加熱用があります。鍋やフライにするとしても、安全面を考えて生食用を選ぶ人も多いのではないでしょうか。
生食用と加熱用の牡蠣は、養殖する場所に違いがあります。加熱用は陸地に近い場所で、生食用は沖合で養殖されているのです。そして、陸地に近い場所と沖合で水質を比べてみると、陸地に近いほうが圧倒的に植物プランクトンが豊富。一方の沖合の水には植物プランクトンがほとんどいません。
川から海へと流れ込んでくる水には、下水処理場を経た私たちの生活排水や、森や山から染み出てくる水が混じっています。それらには窒素やリンといった、いわゆる栄養分が豊富に含まれているのです。
牡蠣が栄養を蓄えているのが加熱用
植物プランクトンにとって窒素やリンはごちそう。どんどん食べて植物プランクトンが増えていきます。そして、それをエサとして食べるのが牡蠣。牡蠣はどんどん太って栄養を蓄えていくわけです。
ただし、川を流れてくるものの中には菌やウイルスも混入します。それらをエサとした牡蠣は、もう生では食べられないということ。このため、陸地に近い場所で養殖された牡蠣は加熱用として売られているわけです。
一方、沖合で養殖される牡蠣は栄養分が少ないと同時に、菌やウイルスも流れてこないため、生食用として出荷されるというわけ。結果として、やや味の薄い牡蠣となってしまいます。牡蠣の栄養も少ないわけです。
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