筋トレの効果が出ない遺伝子が4人に1人もいる
同じ筋トレをしても、筋肉が付きやすい人と付きにくい人がいます。じつは筋トレ効果が出るか出ないかは遺伝子レベルで決まっているのです。そして、日本人の4人に1人は普通に筋トレを行うと、逆に筋肉が細くなってしまう遺伝子なのです。そのメカニズムを見ていきましょう。
筋トレ効果が出ない遺伝子タイプとは
近年「ACTN3遺伝子多型」が注目されています。これは遺伝子タイプのことで、RR型・RX型・XX型に分類できるのです。
このうちXX型の人は、瞬発的なパワーにすぐれている速筋線維のα-アクチニン3というタンパク質を遺伝子的に作りません。このタンパク質がないことで、筋肉の性質が弱くなってしまうのです。筋トレ効果が出ない遺伝子タイプといえるでしょう。
そして、日本人のこの遺伝子タイプの分布を見てみると、25%がXX型といいます。ちなみにRX型が55%で、20%がRR型。RR型は筋トレの効果の高い遺伝子タイプで、RX型は中間的なタイプです。
筋トレしても逆効果で筋肉が細くなる
筋トレによる筋肥大は、筋線維を作る働きと壊す働きのバランスで決まるもの。筋線維を作るのが適度な運動刺激とタンパク摂取です。そして、壊すきっかけとなるのが過度な運動。1週間も筋肉痛が続くような筋トレは、壊す働きが強くて筋肥大しにくいといえるでしょう。
そして、XX型の人が通常の筋トレを行うと、過度の運動になってしまいます。つまり、日本人の4人に1人は筋トレ向きではありません。普通に負荷の高い筋トレを行うのは逆効果。壊す働きが強くて逆に筋肉が細くなってしまうのです。
とはいえ、XX型の人は筋トレ効果による筋肥大が無理というわけではありません。たとえば、低負荷でもこれ以上できないレベルまで続ける筋トレなどの効果によって、筋肥大をさせることも可能です。
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