睡眠不足の影響で子どもも大人も肥満になる事実
睡眠不足の影響で肥満になるという研究結果はたくさん報告されています。それは子どもも大人も変わりません。ただし、睡眠不足の影響の現れ方はちょっと違っています。大人の場合は睡眠不足の影響がすぐに現れますが、子どもの場合は10年後になって現れるのです。
睡眠不足の影響が10年後に現れる
睡眠不足の影響が如実に現れるのが子どもというのは、容易に想像がつきます。じつはその睡眠不足の影響が現れるのは10年後なのです。
3歳児の睡眠時間と10年後の体型を計測したデータがあります。「9時間未満」と「10時間以上」の子どもに分けると、睡眠時間が短い9時間未満の子どものほうが1.6倍も肥満率が高かったのです。
また、9歳の時点で睡眠時間が短い子は12歳になった時点で肥満になりやすいという調査結果も発表されています。9歳の時点で10時間以上の睡眠をとっていた子どものうち、12歳になって肥満になったのは12%。それが睡眠時間が9時間以下の子どもは22%が肥満になったのです。
睡眠不足の影響で食欲が増進する
睡眠不足の影響は、大人はもっとダイレクトに現れます。食欲を増進させる「グレリン」というホルモンは、睡眠不足の人ほど増えるという研究結果が発表されています。8時間睡眠の人に比べて、4時間半睡眠の人は130%でした。
さらに、満腹感を与えて食欲を抑える「レプチン」というホルモンは、睡眠不足の人ほど減少。9時間睡眠の人に比べて、6時間睡眠の人は80%弱ほどに減っていたのです。
つまり、睡眠不足の影響によって食欲が増すだけでなく、満腹感も得にくくなるということ。食欲のダブル効果によって、つい食べ過ぎてしまって太りやすくなるというわけです。
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