脂肪分解ホルモンに改名!?成長ホルモンの新事実
成長ホルモンは、なぜこう呼ばれるか…それは成長期に働いて、骨や筋肉を成長させるという機能が最初に発見されたからです。ところがその後、成長ホルモンにはさまざまな働きがあることがわかってきました。なかでも、もっとも強い働きとして、脂肪の分解を促す作用です。
成長ホルモンは脂肪の分解を促す
その働きの強さは、最初にこのことがわかっていれば脂肪分解ホルモンと名づけられたかもしれないといわれるほど。成長ホルモンは脂肪を分解するという点において、強力な効果を発揮するのです。
アドレナリンにも脂肪の分解を促す作用がありますが、その強さは成長ホルモンのほうが上。しかも成長ホルモンは、分泌されてから一定時間、脂肪の分解を促進し続けます。最低でも5時間は、その効果が持続するといわれています。
体脂肪は脂肪細胞の中でトリグリセリドという形で蓄えられています。成長ホルモンが脂肪の分解を促す作用があるというのは、このトリグリセリドを分解するということです。トリグリセリドは分解されると、脂肪酸とグリセロールという2つの物質になります。
分解された脂肪は有酸素運動で燃焼
すなわち筋トレを行うと成長ホルモンが分泌され、トリグリセリドは脂肪酸とグリセロールに分解されるということ。ただし、この時点ではまだ体脂肪は消費されてはいません。蓄えてあった体脂肪をエネルギーとして利用しやすくしただけの状態です。
この分解された体脂肪を消費するためには、脂肪酸を燃焼させることが必要。そして、この脂肪を効率よく燃焼するためには、有酸素運動がもっとも効果的なのです。
成長ホルモンは分泌が終わっても、5時間ほどは脂肪の分解を促す作用が持続します。このあいだにちょっとウォーキングしたり階段の上り下りを行うだけで、効率よく脂肪を燃焼することができるのです。
ここで大切なのは順番。脂肪を効率よく燃焼させるには、まず筋トレを行って成長ホルモンを分泌させます。そして、脂肪の分解が促されたあとに有酸素運動を行うのです。
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