リンパ液の流れが疲労回復や腰痛改善の鍵となる
疲労回復や腰痛改善にはリンパ液の流れが重要な鍵となります。筋肉内の疲労や痛みの原因物質は、血液やリンパ液とともに押し流されるからです。そして、このリンパ液の流れを作り出すのが、ほかならない筋肉の働き。だからこそ、スポーツ後の軽い運動が疲労回復につながるのです。
リンパ液のポンプの役目は筋肉
ケガをして患部が腫れるのはリンパ液が患部に集結するからです。ケガをしていなくても、筋肉内に残っており疲労や痛みの原因物質は、血液やリンパ液とともに押し流され、代謝されて体外に出て行きます。
ところが、リンパ液の流れは一度溜まってしまうと、なかなか簡単には戻りません。血液を全身に送る心臓のようなポンプを、リンパ液は持っていないからです。それでは、どうやってリンパ液が全身を巡っているのでしょう?
リンパ液の流れのポンプの役目を果たしているのは筋肉です。ウォーキングのような軽い運動を行って全身の筋肉を楽に伸縮させていると、筋肉の内部に溜まった血液やリンパ液が押し出され、全身に循環します。
リンパ液の流れをよくする効果
スポーツ選手が激しい試合のあとに、疲労回復を早めるために軽い運動をしているのを目にしたことがあるでしょう。これは筋肉を酷使したあとは、むしろ軽い運動を行ったほうが回復が早まるから。筋肉のポンプ作用が高まってリンパ液の流れが活性化するからです。
腰痛などの慢性的な痛みに対しても、軽い運動は同じような効果を持ちます。痛いからといって動かさないでいると、筋肉が硬直して筋肉内の循環が悪くなり、痛みの回復はどんどん遅れて、治りにくくなってしまうのです。
体を動かして血液やリンパ液の流れをよくする効果は、疲労回復や痛みの解消のためだけに必要なわけではありません。血液やリンパ液は、全身の健康維持に重要な役割を果たしています。運動不足が健康に悪いのは、筋肉を使わないことで血液やリンパ液の流れが悪くなるからにほかなりません。
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