大腿骨頸部骨折は納豆を食べない地域ほど多い
大腿骨頸部骨折は太ももの付け根の骨折。大腿骨は股関節からすぐのところで曲がっているため、転倒や転落で力が集中しやすく骨折しやすいのです。この大腿骨頸部骨折の発生率を調べると、納豆の消費量が少ない地域と重なます。大腿骨頸部骨折は納豆を食べない地域ほど多いのです。
大腿骨頸部骨折の発生率が高い地域
大腿骨頸部骨折の発生率と、納豆の消費量が少ない地域を47都道府県で色分けすると、驚くほど一致しています。大腿骨頸部骨折は関西から九州にかけて発生率が高い一方で、その地域は納豆の消費量が少ない地域でもあるのです。
というのも、納豆にはビタミンKの含有量が非常に高い食材。納豆1パック50gあたりに含まれるビタミンKは300μg。骨粗鬆症の予防と治療ガイドラインの推奨量である250~300μgを軽くクリアする数値です。
さらに納豆には、もう1つすごい性質があります。納豆を食べると納豆菌が腸の中で、ビタミンKを作ってくれるのです。納豆はビタミンKを二重で摂ることができるのでした。
大腿骨頸部骨折とビタミンK摂取
このため、骨の硬さが納豆を食べるか食べないかで大きく違ってくるというわけ。このため、納豆を食べない地域ほど大腿骨頸部骨折の発生率が高くなっていると考えられるのです。
なお、納豆がどうしても苦手という人は、緑の濃い野菜を食べるようにするとよいでしょう。ビタミンKが豊富に含まれています。具体的にはモロヘイヤやパセリ、しそ、小松菜などです。
植物はビタミンKを葉緑素の部分で作ります。このため、緑の濃い野菜を食べるときは、なるべく外側の緑の濃い部分を食べるのがおすすめです。ビタミンKを摂取して、大腿骨頸部骨折などを防止するようにしましょう。
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