大腰筋トレーニングで足が速くなるメカニズム
大腰筋は背骨の下部にあたる腰椎と、大腿骨の付け根とを骨盤をまたぐように結んでいる太くて長いインナーマッスル。足を引き上げるときに働く筋肉で、走るときに重要な役割を果たします。このため、大腰筋トレーニングは走力アップに効果を発揮。ケガ防止にもにも大腰筋トレーニングが大切です。
大腰筋トレーニングの重要性
人間の足は四足歩行の動物の後ろ足に相当します。二足歩行になった現在も、股関節の構造や周辺の筋肉、靭帯の付き方は四足歩行の動物と大差ありません。ここで大腰筋は上半身と下半身をつないでいる唯一の筋肉になります。
二足歩行のバランスを保ちながら、前へ大きく足を踏み出すために稼働する大腰筋をトレーニングすることが、いかに重要かわかるでしょう。逆にいえば、大腰筋トレーニングをしないと故障が発生しやすくなるのです。
そして、足が速くなるために重要なのは、しっかりとしたコアと大腰筋。胸部から腹部にかけての体の中心部分がしっかりと体の軸として機能することが二足歩行のポイントです。そして、そのコアを大腰筋が支えています。
大腰筋トレーニングで走力アップ
実際、オリンピック級のスプリンターになると、大腰筋が非常に発達しています。100m走の記録と大腰筋の太さに相関関係があるというデータもあるほど。だからこそ、大腰筋トレーニングは走力アップに効果を発揮するわけです。
具体的には、陸上男子100m競争の世界記録保持者のウサイン・ボルト選手。通常、体の大きい選手は俊敏さに欠け、スタートも遅れがちになります。しかし、大腰筋が並外れて発達しているのがボルト選手です。
こうして、大腰筋によるすばやい足の引き上げと、体の大きさに比例した歩幅の長さが加わって、世界最速という称号を獲得できたというわけ。体格を生かした推進力のある走りの秘密は大腰筋にあったのです。
■「大腰筋トレーニング」おすすめ記事
大腰筋トレーニングは階段1つ飛ばしが効果的
大腰筋トレーニングの基本は壁を使ったもも上げ
大腰筋トレーニングには「足振りエクササイズ」
大腰筋と骨盤底筋を同時に鍛えるトレーニング
大腰筋トレーニング「足振り」で足が速くなる
大腰筋トレーニングなら「足振りランジ」が効く
■「大腰筋」おすすめ記事
腸腰筋ストレッチでぽっこりお腹を即効解消!
腸腰筋ストレッチは腸骨筋をほぐしてからが効く
相撲のシコ踏みは腸腰筋の鍛え方に最適だった
腸腰筋ストレッチは腸骨筋をほぐしてからが効く