武士の筋トレ「すり足」は大腰筋の強化に効果的
日本人は欧米人と比べて、ひざ下歩きが多いといわれています。ひざ下歩きは太ももの筋肉を使っているため、大腰筋がほとんど使われていません。しかし、本来の日本人は大腰筋を使った歩き方が得意でした。それが武士の筋トレ「すり足」です。
武士は筋トレ代わりにすり足動作
和服に下駄や草履を履いていた当時、足をすらなければ歩きにくかったので日本人も大腰筋を使って歩いていたはずです。しかも、武士は腰の左側に、大小2本の刀を差していました。
刀は長さによって違いはあるものの、1本の重さが1~1.5kgです。野球で使用している木製のバットが1kg弱なので、それより重いということになります。
武士が誕生した鎌倉時代から、彼らはこの重い刀を2本も差して生活しなければなりませんでした。そのために、武士は筋トレ代わりにすり足などのインナーマッスルを使った動作をしていたのです。
武士の筋トレで重要な足の動きとは
武士の筋トレともいせるすり足の動作を分解すると、次の4つに分けられます。「股関節から足を出す」「つま先を上げる」「つま先を下げる」「床をつかむ」です。
なかでも大腰筋の強化に重要なのは、股関節から足を出す動き。すり足というと、足の裏や指に意識が行きがちですが、大切なことは股関節の働きです。
すり足は膝を軽く曲げた姿勢から大腰筋をわずかに動かすことで足を前に出します。このわずかな動きが、大腰筋を活性化するというわけ。だからこそ武士は筋トレ代わりにすり足動作を実践していたのです。
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