腕立て伏せ効果は両手を肩幅でつくと2割ダウン
腕立て伏せは、両手を肩幅の1.5倍の位置につくのが正しいフォームです。これを肩幅でつくと、腕立て伏せの効果は2割もダウンします。両手をつく位置だけでこれだけの差があります。腕立て伏せだけでなく、筋トレには正しいフォームがいかに大切かがわかります。
腕立て伏せの動きは非合理的
スポーツなどの動きと違って、腕立て伏せなどの筋トレの動きは非合理的でなければなりません。というのも、日常生活でもスポーツでも、人間は無意識のうちに複数の筋肉を協調して働かせながら、複雑な動きを滑らかにこなしています。
しかし、筋トレでは目的の筋肉をピンポイントで独立させて動かすのが理想です。これはアイソレートと呼ばれる筋トレの基本。負荷を特定の筋肉に集中させるからこそ、筋トレ後の超回復が期待できるのです。
とはいえ、人間の体は無意識に合理的に動こうとするもの。このため筋トレは、意識して正しいフォームをキープしないと効果がダウン。狙った筋肉だけを働かせているつもりでも、ほかの筋肉が助け舟のように作用します。
腕立て伏せの効果が2割ダウン
とくに、正しいフォームが重要になるのは、腕立て伏せや腹筋運動などの自重トレーニング。間違ったフォームでは負荷が分散してトレーニング効果がダウンしてしまいます。
実際、腕立て伏せを肩幅の1.5倍に開く正しいフォームと、肩幅に開く自己流フォームとで、大胸筋のトレーニング効果を測定。すると、自己流フォームだと腕立て伏せの効果は2割ダウンという結果でした。
これは筋トレ効果のほんの一例でしかありません。本人は筋トレを正しくやっているつもりでも、合理的な体の使い方をしてアイソレートが甘くなって効き目が落ちる場面はほかにもいろいろあります。
腕立て伏せ含めて筋トレのフォームをいま一度、見直すことも重要。きっと新鮮な発見があるはずです。
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