ランジでお尻上部を鍛えると競技力がアップする
下半身の筋トレは、すべてのスポーツにおいて競技力アップを目指すうえで重要な要素です。なかでも注目はお尻を中心に下半身を鍛える「ランジ」。スポーツでは外に蹴り出す動作が多様に含まれていて、その強化にはとくにお尻の上部を鍛えるランジが有効なのでした。
ランジの違いはフォームだけでない
下半身の筋トレの代表格といえば、スクワットとランジです。いずれも股関節とひざ関節を伸ばす筋肉を鍛える筋トレ。両脚と片脚の違いはあるとしても、効果はほぼ同じと考える人が多いでしょう。
しかし、スクワットとランジの違いはフォームだけではありません。実際に筋トレで聞く部位が大きく異なっているのです。
両脚で行うスクワットは、通常はややがに股で行うため、股関節が内側に締まりながら伸展するもの。一方、片脚で踏み出すランジは、前足でやや外に蹴りながら伸展します。
ランジを取り入れて競技力アップ
このためスクワットで鍛えられる部位は股関節伸展筋群の中でも、内転作用を持つ部位がメイン。大殿筋下部が筋肉痛になるのは、この部位が伸展作用と内転作用を併せ持つからです。
逆に、大殿筋上部は伸展に加えて外旋作用もあるので、スクワットではあまり使われません。やや外向きに蹴り出すランジを行うことで、お尻の上部をダイレクトに鍛えることができます。
そして、スポーツには走る動作、方向を変える切り返し動作、投げたり売ったりする動作など、片脚で外に蹴り出す動作が多様に含まれているもの。これらの動作の強化には、お尻の上部を鍛えることが必須になります。このため、スポーツにおける競技力アップを目指すなら、両脚で行うスクワットだけでなく、片脚で行うランジを取り入れることが望ましいのです。
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