インターバルトレーニングは有酸素運動の超回復
筋力トレーニングと同様に、有酸素運動においても超回復は期待できます。それがインターバルトレーニングです。インターバルトレーニングの最大のメリットは、時間をかけずに行えること。インターバルトレーニングでなぜ長距離走の超回復がおこるのか、そのメカニズムを見ていきます。
インターバルトレーニングの特徴
インターバルトレーニングの特徴は、大きな運動強度で走ることを繰り返すところ。強い運動を行うと、まず無酸素系のエネルギー供給の率が高まります。
しかし2回、3回と繰り返していくうちに、少しずつ有酸素系のエネルギーの供給の率がアップ。つまり、2つのエネルギー供給を効率よく使うことができるのです。
すると、心肺機能は一時的に低下します。これは超回復の大前提。次に同じトレーニングを行ったときに強度に対応できるよう、心肺機能が作り変えられるというわけです。インターバルトレーニングによって心肺機能強化、最大酸素摂取量の増大が期待できます。
インターバルトレーニングに必要な強度は、LT値が指標になります。LTとは「Lactate Threshold」の略。日本語では、乳酸性閾値といいます。
インターバルトレーニングの強度
運動強度を高くしていくと、あるポイントで乳酸が多く発生するようになるもの。このポイントがLT値です。乳酸は糖をエネルギーとしたときの副産物であり、LT値を超えた運動強度は有酸素系のエネルギー供給の限界ということになります。
すなわち、心肺を追い込んで超回復を狙うのであれば、このLT値を超える強度が必要ということ。これ以下だと、心肺を追い込みにくくなります。
そして、このような運動を続けていくと、LT値となる運動強度が上がっていき、より高強度な運動にも耐えられる心肺機能になるのです。LT値を超える運動の目安は、自分が「きつい」あるいは「ややきつい」と感じる強度の運動。インターバルトレーニングをやるときは、最低でもそう感じる強度が必要です。
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