筋肥大はスピード低下を招くというのは大間違い
筋トレの目的は筋肥大による筋力アップです。とはいえ、あまりの筋肥大はスピード低下を招くイメージがあります。しかし、その筋肥大のイメージは大間違いです。筋肥大によって筋力が向上すれば、スポーツ時の筋出力も向上して、競技力アップにつながります。
筋肥大こそスピードアップの源
体を動かすエンジンとしての筋肉の能力は、原則的にその大きさによって決まります。筋肥大なしの細い筋肉のままで筋出力を大きく向上させることは、生理学的に見ても難しいといえるでしょう。
また、筋肥大によって筋力が向上すれば、スポーツにおけるスピードも向上します。よく「筋肉がつけすぎるとスピードが落ちる」といわれますが、それは大間違いなのです。
筋肥大で筋力が向上すれば、それまで重く感じていた負荷も軽く感じられます。すると一定の負荷に対して、以前よりもすばやく動くことが可能になるのです。筋肥大こそスピードアップの源といえるでしょう。
筋肥大はそれほど増量にならない
筋肥大とスピードの関係は、ベンチプレスで考えるとわかりやすいでしょう。ベンチプレスのMAXが50kgの人は50kgのバーベルをすばやく上げることはできません。MAXが100kgの人であれば、より速く上げられるのは明らかです。
「物体の加速度は加えた力に比例し、質量に反比例する」というのがニュートンの運動の法則。この方程式からも、筋肥大による筋力アップがスピード向上につながることは説明できます。
じつは筋肥大による筋肉量の増加は、体重との比率で考えるとそれほど大きな増量にはなりません。全身の筋肉をバランスよく増やせば、基本的にスピード低下を招くことはないのです。
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