内臓脂肪が引き起こす命にかかわる重大な疾患
内臓脂肪の蓄積は脂質異常症や高血圧、高血糖などを引き起こし、いわゆるメタボリックシンドロームの疾患を招く原因になります。メタボリックシンドロームは動脈硬化を加速化し、心筋梗塞や脳卒中などの重大な疾患を引き起こすのです。内臓脂肪が引き起こす命にかかわる重大な疾患を見ていきます。
内臓脂肪でメタボリックシンドローム
内臓脂肪が引き起こすのはメタボリックシンドロームだけではありません。痛風や脂肪肝、睡眠時無呼吸症候群など、数多くの生活習慣病を引き起こします。内臓脂肪が引き起こす命にかかわる重大な疾患を詳しく見ていきましょう。
内臓脂肪型肥満は、体内の脂肪が異常に増えすぎた状態。血液中の脂質が異常に増えた状態の脂質異常症に注意が必要なのは当然でしょう。また、内臓脂肪の蓄積はインスリン抵抗性を招きます。これが高血糖と高血圧の原因。また、インスリン抵抗性は血液中の尿酸を合成する酵素の働き高め、痛風の原因にもなります。
内臓脂肪は分解を繰り返して遊離脂肪酸を作り出していますが、遊離脂肪酸が過剰になると肝臓の処理がオーバーフロー。溜まった遊離脂肪酸はそのまま肝臓に蓄積します。これが脂肪肝です。
内臓脂肪の蓄積で怖いのが動脈硬化
睡眠時無呼吸症候群は、睡眠中に何度も呼吸が止まって熟睡が妨げられ、体が極度の酸欠状態になる疾患。そのおもな原因の1つが、のどの内部に蓄積した脂肪です。これも内臓脂肪が大きな引き金になっています。
そして、内臓脂肪の蓄積でなんといっても怖いのが動脈硬化。動脈硬化とは、動脈の壁が硬くもろくなったり、血管内が狭くなったりする疾患です。なかでも血管壁にコレステロールが溜まる動脈硬化になります。
とくに怖いのが、これが心臓の表面を覆っている冠動脈や、脳の表面の脳動脈におこるケース。心筋梗塞や脳卒中の原因になります。内臓脂肪の蓄積で、まさに命にかかわる重大な疾患が引き起こされるのです。
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