筋肥大が実感できるのは筋トレを始めて8週間後
分厚い胸板やたくましい上腕を目指して筋トレを始めたものの、なかなか筋肥大が実感できなくてやめてしまった人も多いでしょう。じつは、筋肉の肥大を実感できるのは筋トレを始めて8週目以降になります。筋トレによって筋肥大効果がおきるメカニズムを詳しく見ていきましょう。
筋肥大は筋トレ効果に時間がかかる
筋トレの効果は、実際に持ち上げられる負荷が上がる「筋力」と、見た目の「筋肥大」で実感できます。そして、筋トレを始めてすぐに効果が出るのは筋力。ただし、効果が出るのに時間がかかるのが筋肥大です。
筋力は基本的に筋肉の太さにほぼ比例するもの。このため筋力と筋肥大は連動しそうですが、じつはそれ以外の要因も関係します。1つの要因は運動神経の発達で、もう1つの要因は抑制心理の減少です。
1つの筋肉はたくさんの筋繊維の集まりで、複数の運動神経からの命令を受けて収縮します。このため、運動神経の発達でより多くの神経からより頻繁に命令を受けると、そのぶん多くの筋繊維が収縮。筋肉全体で出す力が強まるのです。
筋肥大には筋肉に大きな負荷が必要
また筋トレ当初は、筋肉を傷めるかもという不安が無意識のうちに働きます。慣れると心理的な抑制が減って、強い力が出るようになるわけです。
この運動神経の発達と抑制心理の減少は、筋トレを開始して4週目まで進行。見た目の筋肥大に変化は出ないものの、おもしろいように筋力はアップするのです。
一方で、筋肥大には筋肉への大きな負荷が必要ですが、4週目まではこの2つの要因が刺激を制限。ようやく4週間を過ぎると、筋肉が筋肥大するのに必要な刺激を受けることが可能になるわけです。こうして筋肥大が急加速。実際にそれが見た目に現れてくるのが8週目というわけです。
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