無酸素運動の向上には有酸素トレーニングも重要
ダッシュなどのきつい運動が無酸素運動、ジョギングなどの軽めの運動が有酸素運動といわれています。しかし、実際のエネルギー供給の内訳を見てみると、100%無酸素運動ということはありません。このため、無酸素運動の能力を向上させるには有酸素トレーニングも重要なのでした。
無酸素運動と有酸素運動の違いとは
無酸素運動と有酸素運動の違いとは、エネルギー供給のされ方にあります。酸素を必要としない無酸素性エネルギー供給機構を利用するのが無酸素運動、酸素を必要とする有酸素性エネルギー供給機構を利用するのが有酸素運動です。
ここで、高強度運動トレーニングとして知られる「タバタ式」が明らかにしたデータがあります。30秒程度で疲労困憊に至るような運動の場合でも、無酸素性エネルギー供給機構が65%、有酸素系エネルギー供給機構が35%なのです。
これが1~2分程度で疲労困憊に至るような強度なら、無酸素性エネルギー供給機構が50%で、有酸素性エネルギー供給機構が50%と比率が変化。わうzか10秒で疲労困憊に至るような運動でも10%程度は有酸素性エネルギー供給機構なのです。
無酸素運動も有酸素運動も伸ばす
このように、すべての運動や身体活動は、無酸素運動と有酸素運動にきれいに切り分けられないということ。無酸素性エネルギー供給機構と有酸素性エネルギー供給機構の両方が関わっています。
このため、無酸素運動の能力を向上させようと、無酸素性エネルギー供給機構を刺激するトレーニングばかりするのは正しくありません。有酸素性エネルギー供給機構を刺激するトレーニングも重要なのです。
そして、無酸素運動の能力も有酸素運動の能力も同時に伸ばすことを可能にするのがタバタ式トレーニング。基本的には、高強度の運動20秒と休息10秒の組み合わせを、6~7セット行うというトレーニングメソッドです。
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