インナーマッスルは自分の意志では動かしにくい
インナーマッスルの役割は関節を保持・安定化させること。このため、インナーマッスルが正しく機能していないと、自分の体を思いどおりに動かすこともできませんし、大きな力を発揮することもできません。とはいえ、インナーマッスルは自分の意志では動かしにくい筋肉なのです。

インナーマッスルは自動制御される
インナーマッスルは自分の意志で動かすことができる随意筋ではあるものの、自分の意志とは無関係に働く反射によって自動制御されている筋肉でもあります。姿勢保持などは意図的に筋肉を動かさなくても勝手に働いてしまうのです。
このため、インナーマッスルは自分の意志で動かそうとしてもなかなかうまく働いてくれません。このため、いくらストレッチやトレーニングをしても、インナーマッスルをうまく働かすことはできないのです。インナーマッスルはどうすればゆるめることができるのでしょう?
インナーマッスルがうまく動かないからといって無理やり動かそうとしても、周辺にあるアウターマッスルが働いてしまいます。アウターマッスルが働いて力を出そうとすると、インナーマッスルは関節が外れないように力を発揮。ゆるめるどころか、硬くなってしまいます。
インナーマッスルだけ働く状況を作る
インナーマッスルをゆるめるためには、まずはインナーマッスルだけ働いている状況を作ることが必要です。そのためには、力を抜くことが重要。力を抜いて体を動かすと、アウターマッスルは動作しませんが、インナーマッスルは関節が外れないように勝手に働きます。つまり、インナーマッスルだけ働く状況です。
こうした力を抜いたエクササイズを繰り返し行うと、徐々にインナーマッスルを自分の意志で動かせるようになってきます。そこで、さらにインナーマッスルを自分の意志で動かすエクササイズを行って、インナーマッスルがよりよく働く状態を作るのです。
このように、インナーマッスルは自分の意志では動かしにくい筋肉。それを力を抜いたエクササイズによって、徐々にインナーマッスルを自分の意志で動かせるようになるのでした。
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