炭酸水の効果で「傷が早く治る」メカニズムとは
炭酸水の効果は諸説さまざま。昔は炭酸飲料を飲むと骨が溶けるなど言われていたものです。しかし、炭酸水は本当は体によい効果をもたらすもの。天然の炭酸水が湧き出る地域で語り継がれている炭酸水の効果は次の4つあります。「傷が早く治る」「胃がよくなる」「便秘知らず」「熱中症予防」です。
炭酸水の効果は酸欠による血流増
炭酸水の効果を如実に表しているのが、炭酸水に触ると肌が赤くなる現象です。肌が赤くなるのは、炭酸水効果によって肌の表面が酸欠状態になっているため。それが血行促進につながるのです。
そもそも炭酸水の泡は二酸化炭素。その炭酸水が肌に触れるということは、空気中よりも高濃度の二酸化炭素に接していることになります。さらに、肌から吸収された二酸化炭素は血管に侵入して、ここでも酸欠状態が発生させるのです。
酸欠状態を察知すると、体はそれを解消すべくより多くの酸素を送り込みます。すると血管が拡張して血流増となるのです。肌が赤くなるのは、炭酸水の血流効果によっておきる現象なのでした。
炭酸水効果は1日コップ1杯で十分
炭酸水の4つの効果は、すべてこの血流効果に起因しています。「傷が早く治る」のは、傷を炭酸水につけると血流がアップ。酸素や栄養分が多く届けられることで細胞が生き返るのです。
炭酸水の血流効果は内臓に触れても変わりません。炭酸水を飲むと胃腸の消化機能が向上します。これが「胃がよくなる」という効果につながるのです。「便秘知らず」の炭酸水効果も同じメカニズムになります。「熱中症予防」は、炭酸水による内臓の血流効果で水分の吸収がよくなるためです。
これらの炭酸水の効果を得るためには、1日コップ1杯の炭酸水を飲むだけで十分。しかも炭酸飲料でも、効果としては変わりません。1日1杯の炭酸水で健康効果を体感してみましょう。