体幹を鍛える正解は「インナーorアウター」どっち?
体幹とは、頭部と両腕・両脚を除くすべての部位のこと。ただし、体幹とインナーマッスルはイコールではありません。体幹にはアウターマッスルも含まれています。それでは、体幹を鍛えるときにはインナーマッスル重視とアウターマッスル重視、どちらが正しいのでしょう?
体幹を鍛えることの誤解とは?
体幹を鍛えることは、インナーマッスルを鍛えることと誤解されがち。体幹には、インナーマッスルとアウターマッスルのどちらも存在しています。
インナーマッスルは深層筋とも呼ばれる筋肉。体幹のインナーマッスルは、体の内側にある小さな筋肉が多いのが特徴です。一方のアウターマッスルは、スポーツなどをするときに大きなパワーを発揮する筋肉になります。
脊椎を例にとると、脊椎の周囲には多裂筋と呼ばれるインナーマッスルが存在。背骨の1つ1つをつないで、1本の柱にしています。そして、その1本の柱となった脊柱を動かしているのが表層にあるアウターマッスルです。
体幹を鍛えるならバランスが大切
このようにインナーマッスルは、大きなパワーを発揮するアウターマッスルが効果的に働くために、最初に収縮して働く補助的な筋肉といえます。インナーマッスルを十分に働かせて姿勢が安定した状態にあれば、不安定な条件で運動してもストレスを最小限に抑えることができるのです。
このため、体幹を鍛えるといってアウターマッスルばかりトレーニングすると、インナーマッスルより先にアウターマッスルが収縮してしまいます。すると、姿勢を安定しようとアウターマッスルに無理な負荷がかかり、肉離れや炎症を引き起こしてしまうのです。
このため、体幹を鍛えるならインナーマッスルもアウターマッスルもバランスよくトレーニングすることが大切。姿勢がより安定するので、ケガの予防につながります。
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