インナーマッスルを使って内臓に楽な姿勢をとる
車や電車を使う、すぐに座りたがる、足を組みたがる…現代人はひたすら楽を求める傾向があります。しかし、本人は楽と思っても体にとっては負担でしかないことがほとんど。なかでも椅子に座るときは、インナーマッスルを使って内臓に楽な姿勢をとることが正しい姿勢なのです。
インナーマッスルがどんどん低下
椅子に座ったときの典型的なダメ姿勢は、背もたれに寄りかかってお腹をゆるめた姿勢と、反り腰になってお腹を突き出した姿勢になります。どちらの姿勢も一見、楽そうに見えます。しかし、どちらも体にとっては負担でしかありません。
体の体幹部分には、腹横筋と多裂筋、横隔膜と骨盤底筋群という4つのインナーマッスルによって囲まれた腹腔というスペースがあります。その中に、胃や腸などの消化器系の臓器が収まっているのです。
しかし、ダメ姿勢をとっているとこれらのインナーマッスルがほとんど使われていないため、筋力がどんどん低下。代わりに脂肪がついてきてしまいます。
インナーマッスルを使った楽な姿勢
すると腹腔内の圧力が弱くなり、重力に引っ張られて落ちようとする内臓を支えきれなくなるのです。いわゆる内臓下垂の状態となって、骨盤に溜まった内臓群が前や横に押し出される格好になります。
さらに、内臓に癒着した脂肪は内臓そのものの機能も低下させることに…。見た目だけでなく、便秘などの体調不良にもつながってしまうのです。
体幹のインナーマッスルを使って体の内側から引き上げた姿勢のほうが、腹腔が確保されます。内臓にとってはそのほうが、間違いなく楽な姿勢です。
最初のうちはふだん使わない筋肉を使うのできつく感じるかもしれません。しかし、実際には腰への負担も軽くなり、長時間座っていても疲れにくいことを実感できるはず。インナーマッスルを使って内臓に楽な姿勢をとることが、人間本来の正しい姿勢なのです。
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