超回復に筋肉痛は必須ではないが筋肥大はする
超回復に筋肉痛は必須ではありません。しかし、筋肉痛の原因となる筋損傷があると超回復が誘発されることは確か。超回復の再生過程で炎症反応がおきて、筋肉の成長を促すいくつかの遺伝子が発現することが知られています。超回復と筋肉痛の関係を詳しく見ていきましょう。
筋肉痛が超回復を誘発することは確か
筋トレによって物理的なストレスを受けると、筋肉は微細な損傷を受けるもの。これが筋損傷と呼ばれるもので、筋肉痛の原因になります。
筋損傷を受けると、損傷したままでは大変なのでその部分を再生する反応がスタート。このとき、再生する前よりも筋肉は強く大きく筋肥大します。これが、いわゆる超回復と呼ばれる現象です。
筋損傷をすれば必ず超回復するわけではありません。しかし、筋損傷が超回復の筋肥大を誘発する大きなストレスになることは確かなのです。超回復に筋肉痛は必須ではありませんが、筋肉痛の元となる筋損傷があると超回復を誘発することは確かなのです。
筋肉痛は超回復による筋肥大の要素
ところで、超回復の再生過程は炎症反応をともないます。炎症反応とは、免疫細胞である白血球の働きで破壊された筋肉を一度十分に壊して、そこから作り直すという反応です。また、この炎症反応の過程で筋肉の成長を促すいくつかの遺伝子が発現することが知られています。
一般的にこの炎症反応は、損傷の程度によりますが24~48時間後がピーク。筋肉痛が1~2日後に現れるのはこのためです。
とはいえ、筋肉痛や筋損傷は一種のケガです。あまりにも激しすぎる筋損傷は、筋線維の壊死を引き起こしかねません。筋肉痛や筋損傷は超回復による筋肥大の要素の1つでしかありませんから、筋肉痛や筋損傷ばかり追い求める筋トレは避けたほうがよいでしょう。
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