体幹トレーニング方法「DNSエクササイズ」とは
体幹トレーニングの方法にDNSエクササイズがあります。DNSとは「Dynamic Neuromuscular Stabilization」の略。日本語では「動的神経筋安定化運動」となります。簡単にいえば、赤ちゃんが発育する過程で行っている運動学習方法をまねて体幹のトレーニングを行う方法です。
体幹をうまく使った赤ちゃんの動き
人間の動きは、歩き方ひとつとっても個性豊か。人それぞれだいぶ違っています。これは生まれてからかなり経過して、でき上がったもの。日常的な習慣や筋肉の発達の個人差などで、人それぞれの動きがさまざまに変化したわけです。
しかし、赤ちゃんには個性はありません。すべての赤ちゃんは同じ発育の過程をたどるもの。そして、その発育過程で人間にとって最適な動作を学んでいきます。なかでも体幹をうまく使った動きに特徴があります。
赤ちゃんはまず3か月くらいでものを目で追うようになります。そして、ものをとりたいという欲求が生まれて、それが筋肉の発達するきっかけのひとつになるのです。
体幹トレーニング方法で怪我が減少
体幹が安定して手足が動かせるようになると寝返りが打てるようになり、やがてハイハイができるようになって立ち上がります。期間にして約10か月で、赤ちゃんは段階的に人間本来の体幹を使った合理的な動作を学んでいくのです。
すなわち私たちの脳には、赤ちゃんのときに身に付けた理想的な体幹の動作がプログラムされています。ただし、環境や習慣によってプログラムの存在を忘れてしまっているのです。
それを思い出して正しい動作を獲得する体幹トレーニング方法がDNSエクササイズというわけ。この体幹トレーニング方法を行えば特定の筋肉だけが過度に働くことがなくなり、怪我をすることが減少します。また、楽に動けるようになるため、体への負担も軽減できるのです。
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