体幹トレーニングとは胸椎と腰椎を動かすこと
脊柱を構成する33個の椎骨のうち、上部の24個には可動域があり、骨盤と融合している下部の仙骨・尾骨には可動域がありません。可動域のある脊柱の上部の24個は、上から頚椎・胸椎・腰椎となります。そして、体幹トレーニングとはこの胸椎と腰椎を動かすことなのです。
体幹トレーニングの4つの動き
このうち体幹にあたるのは胸椎と腰椎。各胸椎、各腰椎の間には椎間関節と呼ばれる関節があります。椎間関節ひとつひとうの可動域は小さいものの、体幹全体として考えると大きな可動域で曲げることが可能です。
ここで筋肉は関節を動かすためのものになります。すなわち、体幹トレーニングとは胸椎と腰椎を動かす筋肉ということ。実際には数多く存在する小さな関節の集合体を、ひとつの大きな関節とみなしたものが体幹トレーニングです。
そんな体幹トレーニングは大きく4つあります。それが体幹の「屈曲・伸展・側屈・回旋」です。体幹トレーニングの屈曲は脊柱を曲げて上体を前方に丸める動きになります。主働筋は腹部前面にある腹直筋。わき腹の外腹斜筋と内腹斜筋が協働筋として働きます。
体幹トレーニングの伸展は重要
体幹トレーニングの伸展は脊柱をそらして上体を伸ばす動きです。主働筋は背中の深層で脊柱につらなる複合筋の脊柱起立筋になります。体幹の伸展は正しい姿勢の維持や動作中のバランス維持に貢献する重要な動きです。
体幹トレーニングの側屈は脊柱を側方に曲げる動き。主働筋はわき腹の外腹斜筋と、その奥にある内腹斜筋です。体幹の深層で脊柱に付着する腰方形筋と脊柱起立筋が補助的に働きます。
体幹トレーニングの回旋は脊柱を回転軸に上体をひねる動き。側屈と同じ外腹斜筋と内腹斜筋が主働筋です。体幹を右にひねるときには右の内腹斜筋と、左の外腹斜筋が働きます。
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