体脂肪とは元は飢えないためのエネルギー貯蔵庫
何かと目の敵にされる体脂肪ですが、そもそも体脂肪とは何のためにあるものなのでしょう? じつは長い人類の歴史の中で、飢えと無縁の生活が送れているのはほんの最近のこと。体脂肪とは元は、飢えないためのとても重要なエネルギー貯蔵庫の役割を果たしていたのです。
体脂肪の役割はエネルギー蓄積
体の構成成分は、脂肪と脂肪ではない部分である除脂肪とに大きく分けられます。体脂肪とは皮膚の下にある皮下脂肪と、内臓の周囲になる内臓脂肪が大部分。除脂肪とは骨格や筋肉、内蔵などになります。
体脂肪は生活習慣病などの発症要因であるとして、諸悪の根源のようにいわれるのが通常です。しかし、過剰であれば問題ですが、本来は脂肪には脂肪なりの重要な役割があります。
体脂肪の最大の役割は、体内にエネルギーを蓄積することです。数十万年前の減人類のころや人類に進化したころは、人間が食物を定期的に十分に得ることができませんでした。
体脂肪の器官とも呼べそうな役割
そのため、生命を維持するためには食物があるときに、一気に食べ込むしかありません。このため、体内にエネルギーを蓄積しておく体脂肪がとても重要な役目を果たしていたわけです。
また、その当時の地球は寒冷期であったため寒く、体脂肪の保温の役割も重要でした。そのほか体脂肪にはクッションの役割があり、外部からの物理的衝撃から体を守っているのです。
最近では、脂肪細胞は腫瘍を壊す物質や血液の固まり具合を調節する物質を分泌していることがわかってきました。体脂肪は一種の臓器などの器官とも呼べそうな役割も果たしているのです。
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